韓流新報

（mydailyより）
　1990年代中盤、初々しく知的なイメージで多くの男性を魅了したソン・ユナ(33)。
　1998年『ミスターQ』、2001年『ホテリアー』を見て胸を焦がした20代学生らが皆30代になってしまったが、9日午後三清洞のカフェで会ったソン・ユナは、三十路を越えた年齢が信じられないほど相変らず熱情的でたおやかな姿だった。

　ソン・ユナ(송윤아)の切ない愛『愛を逃す』(사랑을 놓치다)

　去年ドラマ『香港エクスプレス』で現実より運命的な愛を選択する明るいキャラクターを演じたソン・ユナが、2004年ホラームービー『페이스』に引き続き選択したスクリーン復帰作品はメロ映画『愛を逃す』。

　「乾燥した恋物語です。感情を直説的に伝達する内容ではなく、平凡な人々の日常的な姿で愛を描く乾燥することが良くて、この映画を選択しました」

　乾燥？乾燥と言うより実はこの映画は切ないメロだ。大学時代、一人の男を愛するが結局言えなかった。ソン・ユナとソル・ギョング(설경구)は30代中盤にまた出逢うが、相変らずお互いに率直ではなく、愛は平行線を辿る。

　ソン・ユナは「切ない？そのようにおっしゃるということは映画を本当によく観られたようで感謝します。愛してると言いたいが、お互いに表現することができなくてためらう、そうして行き違ってしまう事が周りにも多くないですか？」と応えて映画を紹介した。

　映画のために美しさを捨てた

　ソン・ユナがこの映画で演じたヨンス(연수)役は、20代初盤の大学新入生から30代中盤の獣医まで、10年の時間が一緒に設定されている。ソン・ユナは化粧気一つなくジーパンに髪をキュッと縛り付けて学生らしい生き生きとした姿と淑やかさが漂う30代女の姿を一緒に見せてくれた。化粧もしないで衣装も平凡で田舍臭い。

　「チュ・チャンミン(추창민)監督が、眠る前の顔を洗ってローションを塗った姿で良いと言うので、そのまま顔を洗ってローションを塗った楽な姿で演技しました。観客が映画を観て、俳優ソン・ユナが感じられれば失敗と思って役に忠実になろうと努力しました。他の女優も皆、化粧をしないなど役に合うように演じています」

　30代、本当の愛が分かった

　『愛を逃す』は、若いトレンド映画とは確かに距離が遠い。二人の主演俳優ソル・ギョング、ソン・ユナも30代で、映画の中のキャラクターも30代中盤だ。特に劇中、ソン・ユナのお母さん役を演じたイ・フィヒャン(이휘향)と隣りの住民チャン・ヒャンソン(장항선)が演じるロマンスは、愛には定年がないということをよく表現する。これから私たちの年齢で34歳ソン・ユナの愛はどうかな？

　「20代初盤では、30代になると愛ができないと思ったが、実際に30代になると本当の愛とは30を過ぎなければできないような気もします。映画の中の愛を見ると40、50、60を過ぎても愛のときめきは全く同じだという気がします」

　イ・フィヒャンとの初の出会い。本当の演技を学んだ

　ソン・ユナはこの映画でソル・ギョングと異性間の愛、そしてイ・フィヒャンと家族間の愛を一緒に描いた。
　「イ・フィヒャン先輩とは初めてお会いして演技をしました。広報のためではなく、本当に多くのことを学び、感じました。田舍で一生働いた奥さんを演じるために手の甲と足、えりあしまで真っ黒に日焼けした姿、特に人工的に皮膚を焼けばリアリティーに欠けると、自然光でシミが出来るように顔と体を日焼けした熱情にとても驚きました。一作品に最善を尽くす姿、自分の全てのものをかける熱情にイ・フィヒャン先輩みたいな俳優になりたいと念を押しました」

　明るい愛をしたい

　映画がメロ作品であるだけに本当の愛に対して訊いた。ソン・ユナは「明るい愛」をしたいと言う。「性格が肯定的で明るい人と一緒にしたいです。縁があったら必ず逢えます」

　インタビューを終えて席を立つ前、ソン・ユナにまだ20代後半に見えると声を掛けると「24歳で『ミスターQ』に出演したが、その時も皆20代後半に見ました。他人より歳を取ったように見えるという話を沢山聞いたが、幸いに歳を取れば取るほど、そのままという言葉も聞いています」と明るく笑いながら返事をした。

　変わらない外貌に美しさを捨てて没頭する演技。去る10年より後10年がもっと期待されるソン・ユナの姿だ。

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