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2006年10月22日

「歌手王」チョ・ヨンピルが「歌手王」拒否した事情

「歌手王」チョ・ヨンピルが「歌手王」拒否した事情
▲21日仁川三山ワールド体育館で開かれた全国ツアー「Pil & Passion」公演する歌手チョ・ヨンピル
(聯合ニュースより)
 「映画『ラジオスター』見ましたか?」と言う質問にチョ・ヨンピルは「まだ」と言って頭を横に振った。これからは歳月が経って怪落した1988年「歌手王」チェ・ゴンとマネージャーのパク・ミンスの篤い友情を描いたこの映画には「私をヨンピルが兄さんのように作ってくれると言ったんじゃないか」「このごろはチョ・ヨンピルがアルバム出してもダメだ」と言うせりふが登場する。この言葉にチョ・ヨンピル(56)は明りに反射しためがねの向こうで顔をほころばす。
 21日午後7時40分仁川三山ワールド体育館で開かれた全国ツアー「Pil & Passion」公演の前、チョ・ヨンピルと会った席で「80年代あの時その時代」の話で時間を戻して見た。
 「86年まで歌手王を独占した後、87年『後輩たちのためにこれ以上を賞を受けない』と宣言、あの時どうして賞を拒否したのか」と訊いた。

 「1年間全ての歌手が熱心に活動したでしょう。その時は歌手王と言ったんです。王者が嫌いです。個人的に不満でした。またそこに寄り掛かれば私が苛立たしくなってストレスを受けるということを悟ったんです」

 この時、KBS・MBC両放送社はチョ・ヨンピルの受賞拒否宣言、歌手王制度の問題点申し立てなどで87年歌手王選抜をあきらめ、88年また復活させた。

 当時チョ・ヨンピルは日本進出もした状態で、日本NHK「紅白歌合戦」(トップスターだけが出演する年末最高人気番組)にも87~89年まで3年連続出演したと言う。彼は「87年から3年間『紅白歌合戦』に出たが、そこにも一年出なければ人気が落ちたと思っていたよ。それで90年には韓国年末授賞式を通じて二元生放送で出演した」と付け加えた。

 引き続き彼は、常にそのように、後輩歌手に暖かい助言を惜しまなかった。
 「歌手は歌う空間を沢山作らなければならない。現実的にわれらは外国のように公演ではない、TVを通じてデビューします。これが間違いました。歌手なら歌う舞台を沢山作らなければなりません」

 彼は「過去私が好きだった青少年を大人になってまた会ったら(公演する度に)童心に帰ったようだ」とし「地方でも、ソウルでもどんな舞台でも童心に染み付く。自分の発見もするようになる。人々が音楽を忘れて暮さないか、観客と私皆、その時の思い出に帰る席」と語った。

 また「(チョ・ヨンピル ファンクラブ会員たちが結成した憲政バンドである)未知バンドの夢が、いつかチョ・ヨンピルと一緒に舞台に立つこと」と言うと、微笑んだ彼は「いつか一緒に舞台に立つこと」と付け加えた。

 今度のチョ・ヨンピル「Pil & Passion」ツアーは、ミュージカル的な要素を排除した、言葉通りコンサートだ。去年全国ツアー「Pil & Peace」はワールドカップ競技場を回りながら公演したが、今度は客席と舞台が近い3500~5000席の小規模の公演だ。

 この日、仁川舞台でも「永遠のオッパ」チョ・ヨンピルの健在は相変わらずだった。

 公演前、体育館裏門には赤いバラの花と赤い手紙封筒を「チョ・ヨンピルに直接渡したい」とSPといざこざを起こす40代女性、同じ色の服を着て虚空で指を突く50代おばさんトリオ、「オッパ大好き」を休むことなしに叫ぶ忠誠度高いファン、公演場に掛かった「私たちが幸せな理由、チョ・ヨンピルです」と言うプラカードは東方神起・ピも羨ましくなかった。

 「捜す事ができないウグイス」「私はお前好きなの」など相次いで四曲を吹き荒んだ彼は「今日総28曲を歌う」とし「人々がチョ・ヨンピル公演に来れば『どうしてその曲しない?』『どうしてこんなに大騷ぎなの~』『チョ・ヨンピルは変わらなくて、ボトックス当たったか?』と言う」と言って客席を笑わせた。

 「ボトックスは当たらなかったし、タバコをやめてから1年半なのに体重が9kg減った」とし「代わりに体力が良くなったのだ。今日最後まで青少年のように歌うこと」というチョ・ヨンピルの言葉に5000席をぎゅっと埋めた観客はまだらな夜光棒を乱れるように振った。

 彼は一寸の振動ない濃度濃い音色で、普段の公演場であまり歌わなかった曲をプレゼントしてファンを興奮させた。京畿道のために作った曲である『故郷』を再編曲して披露し、『アハそうなの』『昨日今日そして』『待つツラさ』『望むことが伝える言葉』を相次いで熱唱した。

 「オッパ大好き」と言う応援は客席あちこちで公演二時間始終出た。中将年ファンはもうチョ・ヨンピルの音楽と共に童心に帰っていた。チョ・ヨンピルが「永遠のオッパ」である理由だ。

 仁川公演を終えた「Pil & Passion」ツアーは、11月3日蔚山冬天体育館、11月11日大田貿易展示館、11月25日安東室内体育館、12月8~10日ソウル体操競技場、12月23~25日釜山KBSホール、12月30日光州キム・デジュンコンベンションセンターで公演を引き続く。

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この記事へのコメント
何年か振りに、安東でのヨンピルさんのコンサートに行く事が出来ました。
久しぶりの彼の声は少し乾いたような感じが加わったような気もしましたが、優しさと暖かさも加わったように感じました。
出来れば、日本でコンサートをして欲しいのですが・・・・・。無理なのでしょうか?
Posted by ないしょ。 at 2006年11月28日 19:34
「ないしょ」さん、はじめまして^^
日本ではコンサートないんでしたっけ?
イ・ムンセさんはやってますけどね…
私にとって、ヨンピルさんはやはり『釜山港』のイメージしかないのですが、一度コンサート行ってみたいと思ってますよ。
Posted by ゆうじ at 2006年12月06日 00:12
ゆうじさん、お返事有難うございます。
一度コンサートにお出かけいただければ、どういう音楽を届けてくれるミュージシャンかがおわかりいただけます。
好きな曲はたくさん有りますが、心に残っている歌は(ヨンピルさんの曲では無いのですが。)10年以上前に聞いた「アンチエインドメロデイー」です。
今CMで流れていますが・・・・・。
これからも、機会がありましたらヨンピルさんの事載せてください。有難うございました。
Posted by ないしょ at 2006年12月12日 21:53
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