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2005年10月12日

千万観客時代が悲しい

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 キム・ギドク監督が第10回釜山国際映画祭に訪れ「千万観客時代を迎えた韓国映画が悲しい」と言う自分の考えを明らかにした。
 12日午後2時30分釜山南浦洞PIFF広場で進行された映画『弓』舞台挨拶に参加したキム監督は「第2回から釜山国際映画祭に毎回参加して12編の作品全てを映画祭で紹介した。韓国映画の発展、釜山映画祭の発展が肌で感じられる」と言い、「しかしトップスターが出演した映画、多くの製作コストが投入された映画にだけ観客が殺到する現象は、作家主の映画と作品性高い映画を映画祭用映画で作る」と量的成長を見せた韓国映画に対する批判意見を提示した。
 続けてキム監督は「1000万観客時代の韓国映画時代が悲しい。芸術映画が注目されない現象は、私のような映画人、観客たち皆に責任がある。映画祭用監督に近づく姿が嫌いだ」と直言した。
 キム監督は、その間国内マスコミとインタビューを避けて来たし、今度の行事にも最初不参加と知られたが、舞台挨拶に参加し、率直な自分の考えを表現して行事場所を訪れた500人余りの観客の多くの注目を引いた。
 この日午後2時釜山劇場1館で公式上映された『弓』は、人里離れた島前海配位で生活する年寄りと少女の話を盛り込んだ映画で、単館封切られて興行とマスコミの注目を大きく引くことはできなかった。しかし、何らのせりふなしに目つきと身振りだけで全てのものを表現した二人の主演俳優であるチョン・ソンファンとハン・ヨルムの演技、キム監督特有の画面と演出力は多くの海外映画祭で好評を博している。

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