「ヤンパ」という名前が見せた「アルバム世代」の郷愁

ゆうじ

2007年05月23日 05:27


newsenより)
 6年ぶりにカムバックしたヤンパの威力が凄い。
 去る17日5集アルバム『The window of my soul』を発表したヤンパは、各種オン・オフライン チャート順位を独占し、6年の空白を忘れさせた。
 そんなヤンパに対する大衆の関心はやはり爆発的だ。
 色々なポータル サイト検索語順位にはヤンパ関連単語が上位圏から外れることがなく、ヤンパの記事には数百のコメントが掲載されるなど、彼女に対する期待と関心を解き放している。
#ヤンパ アルバム世代の郷愁を呼び起こす!

 ヤンパに対する大衆の談笑中、最もたくさん出る単語は「アルバム」だ。

 アルバム購入に対する欲求から彼女のアルバム販売高まで、ヤンパとアルバムは大衆に同一視される概念になった。

 ご存知のようにヤンパは1集アルバムで80万枚に達する「今では絶対想像できない」アルバム販売高を記録した歌手だ。

 だがそれでも当時ヤンパの販売量が至尊級だと決めつけることは難しかったのも事実だ。

 ソテジ・ワ・アイドゥルは発売一週間で百万枚を売る怪力を発揮し、シン・スンフンとキム・ゴンモは各アルバムごとに200万枚を行き来する販売量を誇った。

 これを見ればヤンパの80万枚販売量は、もちろんすごい数値ではあるが、当代最高と話すことは大変な大きな課題だ。

 だが大衆はなぜヤンパを通じて深刻な不振を免れないアルバム市場に今一度関心を見せるのか。

 ヤンパが活発な活動を見せた90年代後半から2000年代初期までは「アルバム全盛時代」の最後を告げた時期であった。

 歌手評価に対する公正な基準が存在しない今と違い、当時はアルバム販売高が歌手の順位につながる時であった。

 今ではデジタルシングルだけでも歌手名刺を差し出すことができる時期が到来したが、90年代末でもアルバムの無い歌手は想像もできなかった。

 それだけ歌手はもちろんファンと大衆は歌手を評す時、アルバムを一番大きな価値尺度と感じた。

 さらに「SONY」というブランドより「AIWA」というブランドのほうが目に触れていた頃、自律学習と勤務時間を「さぼって」でもアルバムを買いに行った今の20〜30代には「アルバム文化」はティーンエイジャーと明確に区別できる自分たちだけのコードだ。

 そんな彼らにヤンパは自分たちの文化的郷愁を再び感じさせる媒体として感じることができるはずだ。

 ヤンパという「自分たちの財布をかちゃかちゃはたくようにした」歌手のカムバックは、文化的疎外感が押し寄せ始めた20〜30代にかすかなノスタルジーを思い出させる役割を果たした。


#「音源世代」に告げる「アルバム世代」の胸のときめき!

 そんなヤンパに対するアルバムを通した期待感は現実に現れている。

 代表的なオフライン売り場集計サイトのあるハントチャートで、ヤンパは新しいアルバム発売3日で主幹チャート1位に上がった。他の歌手が一週間で売る販売量をたった3日で売ったのだ。

 さらに音楽的に高い評価を受け、また他の歌手よりオフライン販売に強力な点を見せているSG wanna be、MC The Maxを越えた点は非常に鼓舞的なことだ。

 もちろんSG Wanna Beのアルバム発売時間がかなり流れた事と、これといった競争相手がいなかった点も大きな理由として作用したのも事実だ。

 だがこのようなヤンパの短時間内アルバム販売高1位は、明らかに「アルバム世代」が見せたまた他の力だ。

 「歌手=アルバム」が極めて当然の真理ながらも「アルバムがなくても年末授賞式で賞を受けることができる」現実に大きく示唆する点を投げかけている。

 この前ヤンパと関連した話がオンラインで話題を集めたことがある。

 ヤンパという歌手に対する関心事を尋ねた質問に「現人気アイドルグループが数年間に売ったアルバムと受賞内訳をたった1ヶ月で成し遂げた歌手」という説明がある。もちろん10代とますます遠ざかる20代の率直な告白で話題を集めた文だったが、ヤンパはこのように20〜30代に文化的、社会的現実を説明する時、役立つように使われる調味料になった。

 まだヤンパの再起を成功だと評すことは大変だ。活動を始めてから一週間もならない歌手に成功という地位をかぶせるのも無理だ。

 だがヤンパが見せた話題と威力は「音源世代」に新しい新鮮味で近づいたことは否めない。

 もちろん時代を逆らうことは大変だ。だが一回ぐらいは以前の郷愁を感じるのも悪くはない。 あえてヤンパという歌手のアルバムを買えという話でもない。10代のダンススターも良くて成人演歌のアルバムも良い。ただし、帰って来たヤンパという名前が百ウォンのコインと千ウォン札紙幣をくしゃくしゃ集めてアルバムを買いに行ったその胸のときめきをもう一度感じることができる契機になるのを見送ってみるだけだ。

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